223系新快速 伊吹山バック

北陸本線

 

2019/1/13 223系新快速
EOS-1DX EF200mm F2L IS USM

 インターネット上でまことしやかに囁かれる本質情報によると、新幹線や特急よりも通勤電車に興味を示す子供はテツの気があって危険らしい。我が幼少期を振り返ってみると、好きな列車はEF81(ローピンに限る)牽引の日本海とEF81(星ガマに限る)牽引の北斗星、そして特急雷鳥。実に一般的で健全な未就学児である。好きな車両は485系、キハ181系、山手線の205系、南海8200系、泉北3000系。こちらは少々危険かもしれない...。特に南海8200系は、界磁チョッパ制御であることもさることながら6200系に類似した顔に額縁が付くことで生まれる絶妙に垢抜けない間抜け面が非常に好みであったが誠に遺憾ながら更新工事により6200系に編入された上でスカートが(以下略)。
 という訳で元々あまり通勤電車に興奮する性格では無かったため、渋い形式ならいざしらず一般的な銀色の箱型車両にはあまりカメラを向けて来なかった。加えてJR西日本では先頭車両への転落防止幌の装着が進んで美観が損なわれたこともあり、写欲が低下する一方で非常に残念である。

 とは言え、探せば写真の1枚や2枚は残っているもの。今回掲載したカットは、北陸本線でEF510を撮影した間合いに撮ったものだ。
 伊吹山バックと言えば近江長岡近辺で撮影する東海道本線側のロケーションが最も有名だが、北陸本線側にも立ち位置が何箇所か存在する。北陸本線側からの方が伊吹山の山容も幾分か見栄えがするし、隠れた名スポットだろう。
 この時は4060レを編成撮りした後、3095レを伊吹山バックでやろうと転戦して来た。ところがいざカメラを構えてみると、どうにも構図内がゴチャゴチャしてしまう。近江長岡のような長閑な場所とは異なり人里の只中であるため致し方ない。ここはガツンとアップで撮るか!とニーニーを取り出して伊吹山を背景いっぱいに取り入れてセッティング。お誂え向きにもうすぐ新快速がやって来るはずだ。お遊びで絞りを開放にして伊吹山をボカし、アーバンネットワークの立役者を引き立たせてみる。う~ん、なかなかいいじゃないか。

 この後も新快速をメインに撮ったことは記憶に残る限りでは無い。これではあまりにも寂しいので、いつの日か新快速を本気撮りしたいと思える時代が来ると良いのだが。153系の見た目をした223系として223系15300番台とか、117系の見た目をした225系である225系11700番台とかを製造してくれたらマジになるかもしれないので、JR西日本様、どうかよろしくお願いします。あ、でも先頭に転落防止幌が着くからダメか...。