4レ 普通|金谷 南海21001F

大井川鐵道

 

2024/1/1 4レ 普通|金谷 南海21001F
EOS-1DX3 EF200mm F2L IS USM

 2023年10月のダイヤ改正で川根温泉笹間渡まで復活した大井川本線だが、大井川鐵道の懐事情に比例するかのようなお寒いダイヤは我々電車オタクを震撼させるのに十分だった。電車が使用されるローカルは1日わずか4往復半、しかもそのうち朝の1往復はしぶとく残る家山返しである。かつてのように金谷~千頭の全区間を走破するダイヤでは朝ラッシュ?対応で区間便を設定する意味もあろうが、終着駅の2駅手前でわざわざ折り返す便を走らせる意味が分からない。いやはや、全くもって難解だ。
 一方で、南海ズームカーに掲げられていた行き先表示のプレートが非掲出になったという福音もあった。普通列車ではなかなか点かない標識灯が玉に瑕だが、古巣に居た頃により近づいたその姿には写欲をそそられる。これは日の低い内に是非とも面パンアングルでやらねばならない。年末年始の好天に誘われて、車を駿州へと走らせた。

 大井川本線は南北に敷かれているから、基本的に朝夕が勝負時。しかし日の短い冬場だと夕方の列車は既に山影の中だ。従って、雌雄は朝の内に決する必要がある。もっとも列車としては営業していても、2レの時間帯だとアングルの方が営業時間外。流石に家山から折り返してくる4レの頃ならアングルも開店しているだろう...と地図で目をつけたストレートへやって来た。
 しかしこのストレート、今まで作例を目にした記憶がない。それ即ち撮影地としてはしょっぱいということ。確かに構えてみると門型架線柱は邪魔だし、顔の背景にはどうしても白い建物が見えてしまう。うーん...しかし家山までの区間で勝負できる光線状態の面パンアングルは限られている。門型架線柱は躱せるとしても建物はどうしようもない。ええいままよ、と少しでも建物をボカして誤魔化すべくニーニー開放で丸普を迎え撃つ。電車の通過後恐る恐る画面を覗き込むと...建物を全然誤魔化せないですがな。元旦からつまらぬ写真を撮ってしまった...。