2764レ 急行|なんば 6001F+6907F 復刻塗装

南海電鉄

 

2025/1/2 2764レ 急行|なんば 6001F+6907F 復刻塗装
EOS-1DX3 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM

 この年末年始、太平洋側は各地で晴れマークが付いた。しかし遠出してまで撮りたいと思う被写体はもはや片手で数えるほどしかない。大井川のズームカーは壊れたままだし、スカートの付いた南海6000系程度で腰を上げるほど安い体はしていない。かと言って、今年も紀勢本線でイルカ狩りに興じるというのも芸が無い。瀬戸内色は運用が今ひとつなのでパス。しな鉄のスカ色は・・・寒そうなのでひとまず遠慮したいところだ。
 消去法でいくと、今年は寝正月!折しもジェイムズ・P・ホーガンの名作SF『星を継ぐもの』シリーズ最終巻の日本語訳が発売されたこともあり、これ幸いと布団の中で本の虫を決め込んだ。
 しかし作風が怪しくなってきた晩年のホーガンが筆を執っただけあって、今作の『ミネルヴァ計画』を読み進めるのはなかなか苦しい。手慰みにネットを覗いてみると6000系の本家南海で復刻塗装の6001Fが優等に流れる運用に入っていたので、気分転換がてら沿線へと繰り出してみた。

 辿り着いたのは、6001FがCI塗装だった頃から度々通っていた闇鉄アングル。縦アンで流せばスポットライトで顔面アップがビシッと決まる。復刻塗装化直後にもチャレンジしているが、まだ日没直後の時間帯で仕上がりが中途半端だった。今日こそはキッチリ単位を取得して2025年の幕開けを華々しく飾りたいところである。
 定時、モーター音も高らかに6001Fがかっ飛んで来る。御年60歳を超える老体には些か過激な走りっぷりは今日も健在。その俊足に負けじとこちらも一文字にカメラを振り抜いた。

 通過後すぐにカメラの再生ボタンを押して自己採点を開始。半面光が一番かっこいいところで止まったのは良かったが、振りが完璧に同調したのは車番プレートでも標識灯でもなく乗務員用ステップのあたり。可もなく不可もなく・・・おみくじで言えば中吉くらいの出来栄え。ま、見れる程度ではあるしいいか!2025年は程々の年になりそうな予感を胸に帰路についたのであった。