66M 特急くろしお16号 283系HB602編成+HB631編成
EOS-1DX3 + EF200mmF2L IS USM
現行ダイヤでは16号を含む黄金スジを287系に譲り、午前中に紀南から下ってくる姿は過去帳入りしてしまった。以前よりも午後遅くに新宮から大阪方面へ向かう運用が生まれたので今は専らそのスジをしゃぶっているのだが、なかなか以前よりも撮りにくくなってしまったというのが正直な感想だ。
さて、くろしお16号は8時半頃に新宮を出発する。延々と海岸線に沿って紀勢西線を走り、終点の新大阪につくのは13時前。所要時間はざっと4時間半という長旅だ。ここまで長丁場だと光線状態も著しく変わってくるのだが、紀伊半島をぐるっと廻るため走行する方角も大きく変わるのが面白いところ。朝方のうちは南下する新宮~串本が撮影に好適な光線状況だが、串本を過ぎて北上しはじめると昼くらいになって再び順光となる撮影地が現れる。
湯浅辺りの地図を開いてみると、阪和道がトンネルで山中をショートカットしているのに対して、紀勢西線は海岸線に沿ってΩ状に迂回している区間がある。その中でも、ちょうど東西に線路が走る下津のストレートならくろしお16号に光線がバッチリ当たるはず!郊外のスッキリした複線区間で多客期増結9連のイルカをシーシェパードするべく車を走らせた。
一昔前は凸凸ロンチキで流行ったような記憶のある撮影地だが、いざ現地に行ってみると立地条件は中々に中々。おまけにひな壇の組み方も覚束ない大学生と思しき先客集団がいつまで経っても立ち位置を決められないせいでゲバを据え終わったのは通過5分前。しかもその先客ときたら直前まで断りもなく平気で前進後退を繰り返すものだから構図もへったくれもあった物ではない。流石にこの期に及んで手よりも口を動かすなど言語道断である。業を煮やして、「9連収まらないんじゃね!?」などの発言を未だに繰り返す集団を尻目にゲバを伸ばしニーニーで置きピンの強気のセッティング。当方に迎撃の用意あり、覚悟完了!
定時、いつしか静かになった先頭集団の向こうに前照灯を灯したイルカ顔がオンステージ。めずらしく振り子エラー無しの端正な9両編成が冬光線に映える姿にこちらもボルテージマキシマム!編成全体が影を抜けた瞬間にデンシャパワー全開でシャッターを切った。果たせるかな、すぐに再生ボタンを押して確認した答案には当然のように9連乗り切った283系の姿が記録されていたのである。V!
