501レ 特急GRAN天空1号 2001F
EOS-1DX3 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
橋本から極楽橋を結んだ初代「天空」と交代で、運転区間を難波から極楽橋へ延長した観光特急「GRAN天空」が南海高野線に登場した。お約束なのかトップナンバーを潰し(ロクヨンセン1号機をウンコハチマキ塗装にしたJR某社かのよう!)、華々しくデビューを飾ろうとした矢先に御披露目会が不思議な力で中止されるなど若干のケチはついたが、難波から極楽橋に直通する観光特急が誕生したことは大変喜ばしい。初代「天空」で南海が目指していた理想像が17年越しに実現したと言えるのではないだろうか。
ソフト面では、南海では久しく絶えていた供食サービスが復活したというのが興味深いが、進歩というか改善が見られたのは、ようやくネット予約に対応した点だろう。初代「天空」は電話予約のうえ橋本駅か高野山駅で指定券を受領するというやり方を最後まで貫いたが、流石に令和の時代にこれは無理がある。
プレス発表時はまたまた変な電車が増えたな…と思っていたのだが、緑に映えそうな赤い車体が思いのほか写欲をそそるということで、三連休の中日に時間を合わせて線路際へ繰り出した。
避暑を兼ねて訪れた高野山の山中はそれなりに涼しく、汗をかいた体に吹き付ける夏風が心地よい。狙いを定めたのは、久しくご無沙汰だったトンネル抜きポイント。1DXをメイン機にしていた頃に30000系「こうや」を極めたのが確か最後だったはず。いそいそとゲバを据え付けファインダーを覗くと、トンネルの向こうの斜面が伐採されて土色の地面が露わになっていた。背景の緑と赤い車体のコントラストが美しい場所だったのだが…う~ん、残念!
さて、「GRAN天空」は1日2往復。狙うは下り一本目の1号だ。9時ちょうどに難波を出発した列車は、1時間半かけて極楽橋へ向かう。所要時間のうち約半分は橋本~極楽橋間の通称「山線」に費やされる。難波~橋本間の半分にも満たない距離にも関わらずほぼ同じ時間を要するのは、ご存知最大50‰に及ぶ急勾配と半径100m級の急カーブのせい。あまりにきつくカーブするレールの上で軋む車輪の音が聞こえてきたら、もう列車はすぐそこだ。
山中に木霊するフランジ音が最高潮に達すると、カーブをゆっくりと曲がってきた「GRAN天空」がアングルにオンステージ。特徴的な配置の前照灯を煌めかせて抗口に飛び込もうとする一瞬を、1DX3の高速連写でトンネル越しに切り取った。
